金曜日, 3月 25, 2011

【現在の水道水の安全性、乳幼児への影響について】

みなさんこんにちは。
何ヶ月ぶりの更新でしょうか。。
Twitterやfacebookでは日々のことをつぶやいていますが、Blogはそのまま利用頻度が減っていました。

3月11日14時46分にM9.0という今までで最大規模の地震が東北/関東地方を襲いました。
今回発生致しました東北関東大震災におきまして、被害に遭われた方々に慎んでお見舞い申し上げます。
地震発生から2週間が過ぎましたが、日本は地震の復興へ向けて歩み始めましたが、
今度は「原発事故」という二時災害がその行く手を阻んでいます。

昨日、友人で工学博士でもありコーチとしても活躍されている西さんから、
今回発生した原発事故によってもたらされた【現在の水道水の安全性、乳幼児への影響について】情報をご提供いただきました。

西さんの了解のもと、このBlogでもご紹介させていただきました。

少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。


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こんばんは、T&Rの西剛志です。

今回の地震、皆様ご無事だったでしょうか?

私も当日は横浜サロンの10Fでちょうど仕事をしていたのですが
あまりにもすごい揺れで、大変驚きました。

現在、水道水の放射能汚染が話題となっており、
たくさんの方々が不安な想いをされていらっしゃると伺いました。


野菜や牛乳など、たくさんの風評被害も出ているようですが、
正しい知識が欠如したとき、人が不安になるのは当たり前だと思います。


私は幸い大学院で5年ほど放射線を扱う実験をしておりましたので
今回の状況について国内外の専門家の意見、データから、現在の水道水の安全性について検証してみました。


普段は心理面について皆様をサポートさせていただておりますが、
今私ができることの1つとして、正しい知識をもとに、現在の状況の安全性を皆様と一緒に検証していければと思います。

(結論から言うと、現在の検出されている最高値210ベクレルの水道水を飲んでも、全く問題ありません)


少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。



【現在の水道水の安全性、乳幼児への影響について】


まず、大前提として、私達は常に太陽光や宇宙線などによって
放射線を一年間に1万5000~2万5000マイクロシーベルト 被ばくをしていることを
前提に読んでいただけると幸いです。この程度の放射線レベルでは健康に全く問題ないことが証明されています。


それでは、今一番問題になっている水道水の
乳児への影響について検証してみたいと思います。

 
22日の東大病院放射線治療チームによる情報提供では、下記の通り報告しています。

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妊娠中は「器官形成期」と言われる妊娠初期の2ヶ月間が
特に放射線の影響を受けやすいとされています。

また妊娠2ヶ月以降の「胎児期初期」も比較的影響を受けやすいとされています。

ただし、少なくとも1020万マイクロシーベルト(累積)以上の放射線被ばくがないと、
これらの影響は生じないことが知られています。

受胎(妊娠)前に被爆してもそれが原因となって、
胎児/子供に影響が出たということは報告されていません。

このことは、国際放射線防護委員会の勧告
「妊娠と医療放射線」に示されています。http://bit.ly/hC5pC6 
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以上の事実から、現在の状態を考察してみます(by Takeyuki Nishi, Ph.D.


現在までに、報道されている水道水の放射性ヨウ素は、
最大で210ベクレルとなっています(東京葛飾区)。


この水道水を一日あたり1リットル飲むと(細かい計算は省きますが)、
マイクロシーベルトに換算して、4.4マイクロシーベルトの被ばくになります。


つまり、1年間、毎日1リットル飲んだとしても(ありえない量ですが…)、
4.4×365日=1606マイクロシーベルト になるので、
胎児・乳児に影響が出る放射線量(10万マイクロシーベルト)の62分の1となります。


これは1年間、毎日飲み続けた場合です。


それでは、1日だけ1リットル飲んでしまったらどうでしょうか?


上記の値を365で割ると、放射線量は基準値の22630分の1になります。
すると基準値からするとほぼゼロ、人体には全く影響のないレベルとなります。


しかも放射性ヨウ素は、半減期が8日とされており、
体内にずっととどまることはありません。


ちなみに、23日の横浜市における放射性ヨウ素の濃度は、最大で56.8ベクレルでした。
ということは、1リットルの水道水を飲んで、胎児・乳児に影響が出る基準値の8万4000分の1となり、
基準値からするとほぼゼロです。


今回の暫定基準値(成人300ベクレル、乳児100ベクレル)は、日本でも初めて取り上げられたものらしく、
東工大の先生によると、政府の方々もあまり理解せずに過剰報道されている可能性もあるとのことです。


私達が正しい知識と、正しい態度で臨むことによって
大きな力が生まれることがあります。

私達ができること、小さな一歩かもしれませんが、役割を実践していきたいと思います。


以上、簡単に検証してきましたが、ご質問にも、
できる範囲でお答えさせていただければと思いますので、遠慮なくご質問ください。
(ご指摘なども大歓迎です)


是非、今後も正しい知識に基づいて行動されることを祈っております。


T&R Self-Image Design LLC
代表 西剛志, Ph.D.(工学博士)

追伸:
日本全国の毎日の水道水の放射線レベルは下記で確認できます。

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